- 2009-11-16 20:28:17
11/16~17に東洋英和女学院大学で、生命倫理学会が開催されました
黒田は、緩和医療・死の臨床というセッションで、緩和医療における患者参加型の有害事象報告の有用性について、発表を行って参りました
学会参加者は、医療従事者や医学研究者だけではないので、がん医療の流れから有害事象との関係、そして問題提起に至った経緯まで序論でまとめました
日常診療では当たり前に通じる概念や枠組みをあらためて定義づけて、順序だてていくことだけでも、随分と知識が整理されたように思います
今回の発表では、検査結果や主観にもとづき重症度のグレーディングを行う症状と比して、患者さんの主観的な判断が伴う症状に関しては、医療従事者と患者の評価が相対的にずれるという研究結果を提示しました
生命倫理学会ということで、データを提示するのは最低限にして、医療現場からの問題提起という形で考察まで導きました
会場から複数の質問とコメントを頂いたので、論文に纏める際に、考察に含めていきたいと思います。質問にあがった主なテーマは以下の通りです
■ 心理士という立場から、問題提起に至った経緯
■ 定量的な解析のみならず、医療のプロセスを取り上げる必要がある
■ 今回の研究結果を通して、今後のビジョンについて
たしかに、一時点での医療者と患者さんの評価のデータからの結果と考察だったので、現場で生じている問題点にぐっと踏み込めなかったことは否めません。今後は、問題点に即した典型的な症例と医療のプロセス、つまり時間軸を加えた関係性、を提示することで、より具体化した局面を提示し考察を行っていきたいと思います
黒田佑次郎
黒田は、緩和医療・死の臨床というセッションで、緩和医療における患者参加型の有害事象報告の有用性について、発表を行って参りました
学会参加者は、医療従事者や医学研究者だけではないので、がん医療の流れから有害事象との関係、そして問題提起に至った経緯まで序論でまとめました
日常診療では当たり前に通じる概念や枠組みをあらためて定義づけて、順序だてていくことだけでも、随分と知識が整理されたように思います
今回の発表では、検査結果や主観にもとづき重症度のグレーディングを行う症状と比して、患者さんの主観的な判断が伴う症状に関しては、医療従事者と患者の評価が相対的にずれるという研究結果を提示しました
生命倫理学会ということで、データを提示するのは最低限にして、医療現場からの問題提起という形で考察まで導きました
会場から複数の質問とコメントを頂いたので、論文に纏める際に、考察に含めていきたいと思います。質問にあがった主なテーマは以下の通りです
■ 心理士という立場から、問題提起に至った経緯
■ 定量的な解析のみならず、医療のプロセスを取り上げる必要がある
■ 今回の研究結果を通して、今後のビジョンについて
たしかに、一時点での医療者と患者さんの評価のデータからの結果と考察だったので、現場で生じている問題点にぐっと踏み込めなかったことは否めません。今後は、問題点に即した典型的な症例と医療のプロセス、つまり時間軸を加えた関係性、を提示することで、より具体化した局面を提示し考察を行っていきたいと思います
黒田佑次郎