総合病院精神医学会での発表

  • 2009-12-01 19:18:04
今回の総合病院精神医学会での発表では、緩和医療における医療従事者と患者の特定の症状に関する評価の重み付けが異なることを示した内容でした。緩和医療またはがん治療で行われている評価方法を整理した上で、本研究テーマの結果に基づいて考察を行うことができたので、黒田にとって大きな進歩だったと思います

座長は、大阪府立成人病センター脳神経科の柏木雄次郎先生が座長で、本研究の結果を踏まえて現場にフィードバックできることを今後考えていってほしいという発言がありました。今後のPRO-CTCAE研究で、臨床に患者さん主体の指標を導入していくことでフィードバックしていきたいと思います

PRO-CTCAE研究とは、米国のNational Cancer Instituteと共同研究を行っている、有害事象の重症度を評価するに際し医療者による評価だけではなく、患者の主観の評価であるPatient-Reported Outcome (PRO)の考え方を有害事象の報告の際に役立てようとする試みです。来年度は、PRO-CTCAE研究の日本語化および妥当性研究(量的・質的)に奔走することになると思います

来年度は、乳癌学会、緩和医療学会、ASCO(American Society of Cancer Organization)、IPOS(International Psycho-Oncology Society)での発表を計画しており、来年度に向けて1年間取得したデータを丹念に分析をして考察を深めていっているところです

黒田佑次郎
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