藤嶋 陽子

  • 2015-06-21 23:08:55
博士課程

自己紹介

博物館学、ファッションデザインの双方を学んだ経験から、ファッション展の研究を行なっています。もともとの出身はフランス文学科です。学部在籍時に、東京大学総合研究博物館mode&scienceプロジェクトにて、ミュージアムとファッションの関係、衣服制作を学んできました。学部卒業後、ファッションデザインで留学しましたが、日本のファッションデザインを取り巻く価値観、デザイナーを受容する社会のプラットフォーム構築にアプローチしたいと、現在の研究を始めました。
研究の傍ら、約35kgの減量に成功した経験を活かし、ダイエットブロガーとして活動中。
『東大生の痩せる思考法』

研究概要

研究テーマ:消費社会におけるミュージアムの社会的意義をファッション展から考察する
既存の博物館学の中で、扱われることの少なかったファッションおよびファッション展であるが、現代のミュージアムにおいて、スポンサーシップ、タイアップ、そして大規模なファッション展の開催など、ファッション産業は非常に大きな存在感を放っている。本研究では、ファッション展を現在の博物館学の文脈に位置づけなおすことで、現在のミュージアムが直面している内的•外的諸問題をより明確にする。そのため、ファッション展の歴史をミュージアムの背景を参照しつつ調査し、ファッション展の展示空間の特性を明らかにする。同時に、消費社会におけるミュージアムという場の、社会的役割を拡張して捉え直すため、展示を取り巻く、ミュージアムの外部にある社会的背景に着目する。展示という手法に関心を高めていった、ファッションブランド側の現状や意図を考察し、展示という手法が社会的に期待されている役割を捉えていく。また、店舗での陳列とミュージアムでの展示を比較し、構造、表現、機能の特徴や、顧客/来館者との関係性における親和性と差異の考察を通じて、展示空間が実際に果たしている機能の再定義を行なう。

経歴

東京大学文科三類 入学
東京大学言語文化学科フランス語フランス文学専修 卒業
ロンドン芸術大学Central Saint Martins foundation diploma in Art and Design 修了
ロンドン芸術大学Central Saint Martins BA (Hons) Fashion: Fashion Design with Knit Wear 中退
東京大学大学院学際情報学府 在籍中
東京大学博士課程教育リーディングプログラム 多文化共生•統合人間プログラム 受講中

論文

  • 藤嶋陽子「消費社会のミュージアムにおける真正性の変容—ファッション展の分析からみる商業性との関係—」、(大学院修士論文)東京大学学際情報学府提出、2015

学会発表

国際会議における発表
【査読あり】
  • Yoko Fujishima「An analysis of the peculiarity and problems of fashion studies in Japan focused on the history of museums and research institutes」、Association of Art Historians 2016 Annual Conference, at Edinburgh University, 2016 April
【査読なし】
  • Yoko Fujishima「The Shift of Museums in a Consumerist Society: In the Perspective of Analysis of Fashion Exhibitions」、International Conference on Cultural Diversity, Exhibition, and Exchange from a Global Perspective, at Hong Kong City University, 2016 March
国内学会•シンポジウム等における発表
  • 藤嶋陽子「ファッション展の歴史的展示と社会的背景」、日本展示学会2015年度研究大会、於國學院大学、2015年6月
  • 藤嶋陽子「京都服飾文化財団の展示・研究活動が日本の文化政策に占める位置と役割」文化政策学会2015年度研究大会、於高崎経済大学、2016年3月
  • 藤嶋陽子「ファッション展における情報の多層的構造の分析」、日本文化政策学会2014年度研究大会、於京都橘大学、2014年12月(ポスター発表)

博物館イベント運営

  • Mode & Scienceプロジェクト『seeing』、制作、於東京大学総合研究博物館小石川分館、2007年12 月
  • 日仏交流150周年記念Mode & Scienceプロジェクト『OMOTENASHI』、制作代表、於東京大学総合研究博物館小石川分館、2009年3月
  • Mode & Scienceプロジェクト『movement』、運営代表•制作代表、於東京大学総合研究博物館小石川分館、2007年12月
  • Mode & Scienceプロジェクト『meso』、代表、於東京大学総合研究博物館小石川分館、2010年12月
  • 『建築・生命・ダンス—IHS教育プロジェクト「生命のかたち」』、キュレーション、於東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館、2015年3月7日~4月5日

奨学金

  • 国際ロータリー財団 国際親善奨学生、2011年度9月
  • 博士課程リーディングプログラム、2014年4月〜

所属学会

  • 文化政策学会
  • 日本展示学会
Twitter
Search

Return to page top