- 2008-06-15 01:21:00
こんにちは、佐倉です。
昔から日記とか全然だめなので、ブログも苦手なのですが、自己紹介ということで、佐倉の最近の活動を御紹介します。ゼミのことは、誰か学生さんが書いてくれるでしょう、きっと。
これって、情報学環や学際研究の問題点と通じると思うんですよね。学際研究の「価値」も、結局は、既存の学問分野の尺度で測られてしまうのか? だとしたら、学際って、何のためにあるのか?……悩ましい問題です。
昔から日記とか全然だめなので、ブログも苦手なのですが、自己紹介ということで、佐倉の最近の活動を御紹介します。ゼミのことは、誰か学生さんが書いてくれるでしょう、きっと。
生活とリハビリ研究所の三好春樹さんと対談しました。
日本科学未来館のウェブサイト deep_science 連載の対談の一環です。三好さんは老人介護をされている理学療法士なのですが、介護という、科学と現実生活のハザマの領域で、鋭い仕事をされているかたです。すごく刺激的でおもしろい対談でした。公開はもう少し先になりますが、乞うご期待! ちなみに、この対談の今までのお相手は、脳科学者の茂木健一郎さん、メディアアーティストの児玉幸子さんで、今回が3回目です。脳科学と社会の関係を考える脳神経倫理プロジェクト
文科省の予算によるBMI(ブレイン・マシン・インタフェイス)のプロジェクトが今年度から動き出し、倫理担当ということで佐倉も参加させていただいています。BMIは、脳の情報を直接読み取って解読し、接続した機械を動かすという技術です。運動性の障害を持っている方々のリハビリや生活復帰に役立つという期待が高まっていますが、一方で、他人の脳を外から操作できることにもなり、さまざまな倫理的側面が懸念されています。そのあたりを、多方面から検討していきたいと思っています。今読んでいる本
鶴見俊輔の『限界芸術論』(平凡社ライブラリー)を、行き帰りの電車の中で読んでいます。日常生活と芸術の境界領領域(たとえば、田植えの歌とか祭りとか民芸作品とか)の活動を考察した、古典的名著。まだ途中ですが、おもしろい!というところと、期待はずれ……というところが半々ぐらいの感じです。宮沢賢治を限界芸術領域の代表的作家として取り上げているのですが、彼の作品は、結局は純粋芸術として評価され、その視点から高く評価されたもののみが残っているように思います。つまり、限界芸術の作品としては、生き残ってきていないのではないか。限界芸術としてのアイデンティティというのは、どうやって確立したらいいのか? いや、確立してしまったら、すでにそれは純粋芸術であって、限界芸術ではないのではないか……などと思いながら読んでいます。これって、情報学環や学際研究の問題点と通じると思うんですよね。学際研究の「価値」も、結局は、既存の学問分野の尺度で測られてしまうのか? だとしたら、学際って、何のためにあるのか?……悩ましい問題です。
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