- 2018-02-22 16:14:47
日時: 2月28日(水) 14:00~ (開場:13:40)
会場: 東京大学本郷キャンパス・ダイワユビキタス学術研究館 ダイワハウス石橋信夫記念ホール https://goo.gl/maps/QpmMyZsx9SA2
※現実世界と仮想世界の垣根を、小説という媒体によって撹乱する円城塔。芥川賞、星雲賞、川端賞、P.K.ディック賞特別賞などをのきなみ受賞している超作家にして学術博士。「小説を書く」とはどういう情報操作をしていることなのか、語っていただきます。
プロフィールなどはこちら→Wikipedia
講師:円城塔
演題:小説と人間の間で起こっていること
要旨:
人間の認知過程、判断機構はいい加減なものであり、自己評価は高すぎることが知られている。都合よく記憶を書き換え、自分の一貫性は疑わず、虚構を現実と取りちがえることも少なくない。
小説を読むという行為は、そこに書かれている文章を暗記するものではない。読み手は一般に、一言一句を記憶するわけではないし、主人公の名前さえすぐに忘れてしまったりする。昔読んだ小説のおちが思い出せないということはよく起こる。小説がどの視点から語られ、そこでどんな人称や時制が使われていたかを覚えていることはまずない。
そこには、記憶できないような何かがあるが、書き手が直接的に作業しているのは、その忘却される部分、視点や人称、時制等々である。
実作者の立場から、小説と認知過程のから相互作用、そこでは一体何が書かれているのか、文章によって何を操作しようとしているのかを解説する。
※事前登録不要。学外の方でも受講できます。
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会場: 東京大学本郷キャンパス・ダイワユビキタス学術研究館 ダイワハウス石橋信夫記念ホール https://goo.gl/maps/QpmMyZsx9SA2
※現実世界と仮想世界の垣根を、小説という媒体によって撹乱する円城塔。芥川賞、星雲賞、川端賞、P.K.ディック賞特別賞などをのきなみ受賞している超作家にして学術博士。「小説を書く」とはどういう情報操作をしていることなのか、語っていただきます。
プロフィールなどはこちら→Wikipedia
講師:円城塔
演題:小説と人間の間で起こっていること
要旨:
人間の認知過程、判断機構はいい加減なものであり、自己評価は高すぎることが知られている。都合よく記憶を書き換え、自分の一貫性は疑わず、虚構を現実と取りちがえることも少なくない。
小説を読むという行為は、そこに書かれている文章を暗記するものではない。読み手は一般に、一言一句を記憶するわけではないし、主人公の名前さえすぐに忘れてしまったりする。昔読んだ小説のおちが思い出せないということはよく起こる。小説がどの視点から語られ、そこでどんな人称や時制が使われていたかを覚えていることはまずない。
そこには、記憶できないような何かがあるが、書き手が直接的に作業しているのは、その忘却される部分、視点や人称、時制等々である。
実作者の立場から、小説と認知過程のから相互作用、そこでは一体何が書かれているのか、文章によって何を操作しようとしているのかを解説する。
※事前登録不要。学外の方でも受講できます。
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