- 2011-09-14 (水) 5:04
- 研究室ブログ
博士課程3年の黒田です。
このたび、平成23年度総合病院精神医学会で、最優秀論文賞(金子賞)を受賞いたしました。
受賞の対象となった論文は、治療中の乳がん患者さんを対象に行った調査です。
がん治療開発の進展による治療の多様化、そして、リスクファクターの特定による治療の個別化が進んでいますが、それぞれの治療法によって引き起こされる副作用の把握は、極めて重要課題だと言えます。これは、臨床試験や治験などの治療開発の段階だけでなく、日常診療においても同様です。
本調査では、化学療法に比し副作用が少ないと言われがちであるホルモン療法(飲み薬)に焦点を当て、副作用の実態を、頻度、重症度、生活に与える影響から検討を行いました。過去に行った質的調査をもとに質問紙を構成し、自記式によるアンケート調査を経時的(Baseline、3ヶ月後、半年後、1年後)に行いました。
その結果、ホルモン療法による更年期症状(といっても多様ですが)が、生活の質(特に日常生活への支障)の低下に関連していることが示されました。単施設の結果ですので、一般化するのは限界がありますが、これから治療を受ける方そして治療中の方に対して情報提供を行う基礎資料になると思います。
今後は、比較的軽度の方や気になる方に対する、リラクゼーションや心理教育などの、低侵襲でセルフケアを促すプログラムの開発に結びつけたいと考えております。
黒田佑次郎
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- 平成23年度 総合病院精神医学会 最優秀論文賞(金子賞)受賞(黒田) from 東京大学大学院 情報学環 佐倉統研究室